肩こりは、現代社会において多くの人が抱える健康問題の一つです。肩こりの解消には、運動やストレッチ、マッサージ、鍼灸治療などが有効とされています。 経絡やツボを刺激することで血流の改善や筋肉の緊張緩和を促進し、肩こりの症状の改善に役立つとされています。 本記事では、鍼灸治療による肩こりの効果について、詳しく解説していきます。
Contents
肩こりの原因
肩こりは、肩や首の筋肉が緊張し、痛みや不快感を引き起こす症状です。主な原因は、以下のような事項が挙げられます。
1.激しいストレスや心理的負荷
2.姿勢の悪さ
3.運動不足や筋力の低下
4.身体の冷え
5.マッサージやストレッチ不足
色々な負荷が加わり身体の中で反応が起こります。実際の反応と一般的な解決策について紹介します。
激しいストレスや心理的負荷
激しいストレスや心理的負荷は、身体的な変化を引き起こします。 具体的には、交感神経が優位になり、心拍数や血圧が上昇し、筋肉が緊張してしまいます。首の筋肉が硬くなり、肩こりや頭痛を引き起こします。また、ストレスによって自律神経のバランスが崩れることで、消化不良や下痢などの胃腸のトラブルを引き起こすこともあります。免疫力の低下を招くこともあるため、ストレスを感じた場合には、適切なストレス解消法を取り入れることが重要です。
一般的な解決策
ストレスを軽減するためには、ストレス発散のための趣味や運動を行うことや、リラックスできる時間を持つことが重要です。
姿勢の悪さ
長時間同じ姿勢を取ったり、デスクワークなどで長時間座り続けることで、肩や首の筋肉が緊張し、肩こりを引き起こします。肩が前に出ていると、巻き肩になり胸郭が狭まり、呼吸が浅くなります。また、首が前に突き出ていると、首や肩の筋肉が緊張してしまい、肩こりや頭痛を引き起こします(ストレートネック)。
一般的な解決策
姿勢を改善するためには、普段から良い姿勢を意識して 適度な運動やストレッチ、デスクワークの際の姿勢の意識などが有効です。 適切な椅子や机を使うことも重要です。適度な運動やストレッチ、良い姿勢を保つ意識を持つことが大切です。
運動不足や筋力の低下
運動不足や筋力の低下は、筋肉の血流を低下させるため、肩こりを引き起こします。前述の姿勢の悪さにも関係してくる他、ストレスの解消にも一躍買ってくれるため適度な運動は必要であると言えます。
一般的な解決策
適度な運動や筋力トレーニングを行うことで、筋肉の血流を改善し、肩こりの改善につながります。また、運動前後にストレッチを行うことも重要です。
冷え
冷えによって血流が低下すると、筋肉に必要な酸素や栄養が行き渡りなくなり、肩こりを引き起こします。東洋医学的にも冷えの症状はいろいろな症状の原因になるため、よく治療する症状になります。瘀血や陽虚症などがそれにあたります。
一般的な解決策
冷え対策として、適度な運動や身体を温めることが最も有効です。 運動は筋肉を動かすことで熱を生み出し、体温の上昇に伴って冷えの改善に効果が期待できます。身体を温める方法は様々ですが、入浴やサウナ、生姜湯など温かい飲み物などを摂取することも効果的です。
マッサージやストレッチ不足
日頃のマッサージやストレッチ不足は、筋肉の緊張を感じ、肩こりを引き起こします。血の巡りが悪い硬くなった筋肉では、やわらかい筋肉に比べて肩こりを感じやすくまた痛みや可動域の減少に繋がります。
一般的な解決策
マッサージやストレッチを定期的に行うことで、筋肉の緊張を解消し、肩こりを改善することができます。
以上が、肩こりの主な原因と対策です。肩こりを改善するためには、ストレスの軽減、適切な姿勢の維持、適度な運動、温めることやマッサージ・ストレッチを行うことが必要です。鍼灸施術も、筋肉の緊張を、肩こりを改善するための有効な手段の一つです。
そこで肩こりの原因別、効果的なツボをご紹介いたします。セルフケアの1つとして、ツボ押しの目安や、お灸などの温熱療法の参考にしてください。
原因別:おすすめのツボ
ご自身でセルフケアをする際に、これからご紹介するツボを使っていただけるとより効率的に症状の緩和が見込めます。ぜひ参考にしてください。
ストレス軽減のツボ:内関(ないかん)
取穴:手首のシワから指3本分上
橈側手根屈筋腱、長掌筋腱の間にあり、浅指屈筋や正中神経に関与してきます。指圧やセルフケアでは強すぎる刺激は逆効果になるため注意が必要です。八脈交会穴という重要なツボで、公孫穴と関わりが大きい臨床でもよく使うツボです。
巻き肩や猫背に効くツボ:肩井(けんせい)
取穴:反対の手で肩上部を触れた際に、中指で触れられる部分
僧帽筋上にあり、多くの人が「肩が凝った」時にコリが強いと感じる部分です。鍼灸治療以外にも指圧や按摩、低周波療法など様々なアプローチが効果的です。
運動不足のツボ:(太衝・郄門・血海など)
ここを押せば運動不足が解消する!というツボはありません。運動してください。笑
適度な運動は、筋肉の緊張を緩和し、血行を促進することで肩こりの症状を緩和する効果があります。運動によって、筋肉が強くなり、柔軟性が増し、姿勢が改善されるため、肩こりの原因となる筋肉の不調が改善されます。また、運動によってストレスが解消され、精神的なリラックス効果も期待できます
運動不足によって「血瘀」という状態になり、血液がドロドロで流れが滞るものに対いて、太衝や郄門、血海などのツボを使います。
冷えに効果的なツボ:足三里(あしさんり)
取穴:膝のお皿の下.外側のくぼみから指4本分したの盛り上がった部分
前脛骨筋と深腓骨神経の直上にあり、血行促進や代謝改善、自律神経のバランス調整などが期待でき、冷え症状の改善に役立ちます。
ストレッチ不足のツボ:肩貞(けんてい)
取穴:わきの後ろ.シワの端から指1本分上
三角筋や小円筋などの肩関節を動かす筋肉や腋窩神経などの組織があります。
鍼灸治療で肩こりの原因改善をお手伝い
肩こりに悩んでいる方は、鍼灸治療を受けていることで症状の改善が期待できます。鍼灸治療は、経絡やツボを刺激することで、筋肉の緊張をほぐし、血流を改善する効果が期待できます。梅島鍼灸院では、患者様ひとりひとりに合わせた施術を組み、原因の改善と症状の緩和に努めます。また、痛みを感じにくい細い鍼を使用しているため、刺激にに敏感な方でも安心して受けられます。運動やストレッチのアドバイスなども組み合わせながら、最適な治療を提案していきます。肩こりの症状でお悩みの方は、ぜひ当院の鍼灸治療をお試しください。 詳しい情報やご予約については、下記のリンク先からお問い合わせください。